VSPの歴史
ホライゾンブレイクの舞台となる、2112年近郊までに実現した
VSPの歴史に関わる技術についてここで説明します。
要約
- 2070年台にVRゲームが大流行
- 魔女、VRゲームの技術を使いVSPを作成。
- VSP:メモリ上を自在に移動して色々なコンピューターの中に侵入し、
もともとあったメモリの内容を書き換えることでデータを無限に改ざんできるVRゲーム
- VSP:メモリ上を自在に移動して色々なコンピューターの中に侵入し、
- 魔女死亡後、VSPに対抗するため技術者はマスタープログラムと構造体を作成
- マスタープログラム:OS。移動しているプログラムを削除できることと、
VSPによるメモリ領域以外への干渉がされにくくなったことが特徴 - 構造体:マスタープログラム上で動く本来のプログラムをVSPによる改ざんから護るためのダミープログラム。
- マスタープログラム:OS。移動しているプログラムを削除できることと、
- マスタープログラムが安定した後、魔女のプログラムを破壊するために
技術者たちがVSPを作成。- これまでただのダミーだった構造体が「姿かたち」を制御するようになり、電脳空間ができた
VRゲーム技術
PCのコア数の増大によりパフォーマンスが増大したこと、並びに多彩な研究によりバーチャルリアリティが可能になった。
これは軍用には無人機の操縦や訓練に、民用にはファンタジー系ゲームとして売りだされ、全世界(先進国)に広まった。
ピークは2081年。大戦が始まる頃には基本的には民間用のゲームが売り出される程度で、軍はほとんど使っていなかった。
VSP (ver 1.0)
魔女が開発したプログラム。以下の特性を持つ。
- メモリ上を移動する(TRPGで行う「移動」もこれである)
- メモリのデータを書き換えできる
これらによってコンピューター側の削除(当時はメモリの一定番地を削除しかできなかった)を回避しつつ、
コンピューターのSSDへの書き込み命令などを変更することを通じてプログラムを徐々に書き換え
最終的にはオペレーティングシステムそのものを書き換えた。
これにより大戦時には機械という機械が魔女の支配下に置かれていたと言われる。
魔女がVSPを開発した当時はVRゲームの全盛期であり、プログラムにはその影響が多く残っている。
例えば移動先の指定やメモリの書き換えの確認などの処理にはほぼ例外なくVRゲームの技術が使われていた。
他の人が見ればVSPは「コンピューターの内部を探検し書き換えるVRゲーム」と言っても過言ではないだろう。
マスタープログラム Ver 1.00
魔女が死んだ後、魔女のVSPに対抗するために技術者が徒党を組んで作ったオープンソースのOS。
APIを一新し、メモリ上を自由自在に動くプログラムでも容赦なく削除できるようになった。
また、CPU、メモリ間のアクセスを制限することでそう簡単には情報が漏れたり書き換えられたりしないようになった。
基本的にマスタープログラム上で動くプログラムは、VSPとマスタープログラムから実行させたい
プログラムを護る鎧となる大量のダミー領域とプログラム領域の2つで構成されている。
なお、メモリの書き換えを阻止するプログラムは実用化できなかった。
それゆえ、鎧たるダミー領域プログラムは簡単に書き換えられる。
マスタープログラム/VSP Version 2.0
魔女のプログラムを退治するべく作られたVSPを出来る限り多くの人が操作できるよう作られた
マスタープログラムの拡張機能。
VSP 1.0がVRゲームの技術を用いて作られていることを利用して、VRゲームのような空間を作れば
誰でも仕事が出来るようになるよねという理念で開発された。
マスタープログラムがプログラムを削除するように判断する要素を物理法則に見えるようにし、
ダミー領域とプログラム領域を建造物に見えるようにする拡張が備わっている。
これによって理論上は誰でも魔女のプログラムを退治できる状態になったが、
魔女のプログラムはかなり手強くリスクが大きすぎると判断され、実現は未だにされていない。
VSP搭載武器
VSPに搭載する武器プログラム。武器の形をしたダミー領域を備えている。
機能はメモリの特定番地を削除すること。もしそこに敵がいればプログラムにエラーを発生させる事ができる。
味方に当たらないようにチェックするなどの機能を積んでいるため今のところは安全性を確保できているが、
実際に魔女のプログラムに対処するときにはこのプロテクトを排除しなければならないだろうと言われている。