【シナリオ名】商人護衛
【対象】2レベルの5人程度のバランスを想定しています。
【依頼内容】護衛
【シーン0】導入:概要
基本的に、導入については以下のようになる。
舞台について決めていないならば、以下の概要さえ読みあげれば充分だ。
舞台を決めているのであれば、その舞台に応じたNPCに話させること。
君たちのところに、聞きなれた商人の名で護衛の依頼が舞い込んできた。
どうやら、隣町に交易品を輸出したいが、最近街道にバグベアが出るらしい。
妖魔の盗賊は街から離れ、移動している時はよく見かける。
こう言った依頼は、冒険者に取ってとてもありがたい収入源だ。
バグベアを数相手にするのは、確かに駆け出し冒険者だと少し難しい。
だが、少し経験を積んだあなたたちなら、何とか対処することができるだろう。
報酬は、800Gだそうだ。
普通の護衛と思えばそれなりの報酬である。そう思い、君たちは依頼を受けたのだった。
↑導入説明終了↑
【シーン1】1日目
護衛と言っても、まず途中の村に着くまでで馬車で2日、
そこから街に向かうまでで馬車で2日ほどかかる。
2日目の途中と3日目の途中に山賊たちが襲いやすい場所があるため、
その時は警戒して欲しいとのことだ。
さて、最初の一日は…
ここで誰かに2dを振らせ、特に何も起こらなかったと言うこと。
【シーン2】2日目
どうやら、ここから森を通るようだ。
確かに、こう言った森は遮蔽が多く、山賊たちが襲いやすい場所の一つである。
森を進んでいると、やはりがさごそ音がする。襲撃がありそうだ。
PC全員に危険感知判定をさせること。
目標値8で、通常通り戦闘する。全員それ未満だと不意打ちで戦闘が始まる。
逆に達成値13を出した場合、PC側は1ターン、任意の準備を行ってもよい。
【隊列(達成値8以上)】 <馬車>-15m-[バグベア(1-323)×3]
達成値8未満の場合、距離は10mになる。
PC達は馬車からスタートするが、ここで先導したりすると事前に行っている場合は、
その通りの隊列からスタートする。
バグベアはすぐ前のキャラクターにエンゲージし、ランダムで攻撃する。
馬車のHPは45とし、馬車の中にいるキャラクターは攻撃対象にならない。
馬車の内部からプロテクションは使用可能である。
敵を全滅させれば戦闘が終了する。
バグベアは、もう勝てないと思ったら逃走してよい。
戦闘が終了したら、はぎ取りの後、村に進む。
この日は、これ以上何もない。
【シーン3】村
村の宿屋に泊まる。この時、依頼人の商人がやってきて、以下のように話す。
「さて、これから重要な話をしたいんですが…明日から山道を通ります。
山道を登るにあたって、どうしても説明しなければならないことがあるので連絡しに来ました。
それは、経路のことです。
これから目的の街に向かうまでに通る山には、3種類のルートがあります。
一つは、比較的安全ですが、1か所だけ荷物を載せていると登れない段差がありますので、
そこで馬車や荷物を引き揚げる作業がどうしても必要です。
2か所目は、色々な遮蔽物などがあり、そこで新たに山賊が襲いかかってくることがあります。
しかし複数のグループが隠れるには不向きです。各個撃破すれば何とかなるでしょう。
3か所目は、道中は安全ですが、1か所非常に危険な場所があり、
またそこで盗賊に襲われ命を落とした商人も多くいます。
修羅の道なので、おすすめはしません。
…どのルートがいいですか?」
ルートについては、基本的に以下のとおりである。
1のルートは、途中で荷物運びを行う必要があるが、クライマックスは楽。
2のルートは、途中でランダムエンカウントがあるが、クライマックスは楽。
3のルートは、途中に何もないが、クライマックスで敵がたくさん出てくる。
ルートを選択したら、確認してOKが出たら、
「わかりました。では、また明日。」
と言って商人を退散させ、シーンを終了すること。
【ルート1】荷物運び
荷物運びのルートを選択すると、このシーンになる。
以下の内容を読み上げること。
君たちは最後の関門である、山を馬車で登っている。
途中に荷物運びをしないといけない場所があるらしい。
しばらくすると、商人が「ここです」と言い、馬車から下りるよう指示を出した。
確かに、目の前には1m弱程度の崖がある。
荷物を先に運んで上に乗せれば、馬でも乗り越えることができそうだ。
「それでは、さっそくですが荷物運びをお願いしたいと思います」
そう、彼は切り出した。全員で作業して、早く終わらせる必要がある。
荷物を持ちながら、目標値12で登攀判定を行う。
合計で8回成功すると、シーンクリアであるが、失敗すると2d+10のHPロスを受ける。
PCは判定をする代わりに、判定する人1人につき、1人まで補助をすることが出来る。
補助をした場合、補助をした人の筋力ボーナスが達成値のボーナスとなる。
これは行動値順でなくてもかまわないが、必ずラウンド進行で処理し、
未行動のままターンを終了する人が出ないようにすること。
【ルート2】盗賊迎撃
荷物運びのルートを選択すると、このシーンになる。
以下の内容を読み上げること。
君たちは最後の関門である、山を馬車で登っている。
ここからは危険性のある場所だ。気をつけなければ。
「ここからは盗賊が出るので、出来るだけ盗賊に近づかれないように
馬車の外に出てもらいたいと思います。よろしくお願いします」
これから突破が始まる。面倒なことにならなければいいが・・・。
ということで、最初にプレイヤーの隊列を決める。
隊列を決めたら、一人1回2d6し、以下の表にしたがってランダムエンカウントを処理する。
2:バグベアモンク(2-240)×1匹、 バグベア(1-323)×1匹
3:バグベア(1-323)×2匹
4:バグベア(1-323)×1匹、フォモール(1-322)×1匹
5:フォモールシューター(2-241)×1匹、フォモール(1-322)×1匹
6以上の場合、エンカウントは起こらない。
2回以上エンカウントが起こった場合、それ以降GMはフェイトによる振りなおしを行わせてもよい。
ランダムエンカウントでは、基本的に敵は射程内のPCを攻撃する。
バグベアモンクはペネトレイトブロウを使うこと。
【クライマックス】盗賊の襲撃
君たちは山登りを終わらせ、これから山を下るところだ。
ここさえ超えてしまえば、もう安全だろう。
いよいよ山の中腹に差し掛かったころに、妖魔たちの姿が見えた。
どうやら、ここから襲撃があるらしい。
まず最初に、PCたちに隊列を決めさせること。
このとき、馬車から5m以上離れないようにすること。
隊列を決めたら、そのまま先に進ませ、エンカウントを行う。
君達の目の前に妖魔たちが現れた。彼らは武器を構え君達を襲うつもりだ。
対話は出来そうにない。君達に出来るのは、この馬車を護り、彼らを倒すことだけだ。
【隊列】 馬車-10m-[バグベア(1-323)×2、バグベアモンク(2-240)×2]-10m-[フォモールメイジ×2]
数がPCたちより多いので注意すること。
フォモールメイジは、射程ギリギリまで下がりながらPCの前衛に魔法攻撃を行う。
バグベアモンクは、遠慮なくペネトレイトブロウを使うこと。
それ以外は、PCたちを適当に殴るでかまわない。
ルート3を選んだ場合、ここでさらに「バグベアモンクを1体」追加すること。
全てのバグベアモンクは、HPに+20の強化を行うこと。
この戦闘が終了したら、エンディングフェーズに移行する。
【エンディング】
妖魔の群れを倒し、あなた達は隣町まで、商人を護衛することができた。
商人はあなたたちにお礼をし、800Gの報酬を支払ってくれた。
クリア経験点は5点で、エネミー経験点は登場した分のエネミーの合計を得る。
これは不定なので、計算しておくこと。