このシナリオはSW2シナリオをARA2用にコンバートした物です。
【シナリオ名】ギルマンペドロ
【対象】初期作成の5人程度のバランスを想定しています。
戦闘は1回ですが、サンプルのパーティでは負けます。
アコライトは回復能力を重視して組んだものか確認してください。
2レベルのPCでプレイすると遊びやすいでしょう。
非常にカオスなことになるので楽しんで遊んでください。
【目的】救出
【遊ぶ前に】
このシナリオを遊ぶ前に、まずピラニアペドロを一緒に遊んでください。
BrettSpielWeltを使えば、無料で遊べます。日本語の情報はここにあります。
無料でピラニアペドロを遊べる、オンラインセッションでの運用を推奨します。
ピラニアペドロを遊べば、背景が誰でもすぐに理解でき、面白いことになるでしょう。
【シーン0】導入:概要
基本的に、導入については以下のようになる。
舞台について決めていないならば、以下の概要さえ読みあげれば充分だ。
舞台を決めているのであれば、その舞台に応じたNPCに話させること。
あなたは護衛の依頼を受けた。報酬は一人200G。依頼人はペドロという名前の商人である。
無類の酒好きで、酔うと千鳥足でどこまでも歩いて行ってしまうらしい。
だから、千鳥足のペドロと呼ばれている。
そのペドロの依頼を受けて、ペドロの元に行こうとしたが
ペドロの最後の目撃情報はなんと「酒を飲んでどこかに向かった」…。
そのどこかを調査したところ、なんと川の中にある小島でペドロを発見した。
一体彼はどうやってあんな場所に行ったのだろうか。
彼は酔っぱらって千鳥足でまだ動いている。どうやって安全に彼を連れ出そうか。
↑導入説明終了↑
【シーン1】状況開始
まずは、以下のように説明すること。
それじゃあ、まずはペドロの居場所に何とか辿りつかなければならないんだけど、
その前に今回のルールについて説明するよ。
[PC全員]-20mのプール空間-5m-[ペドロ]-5m-[ここからずっとプール空間]
隊列はこのようになっていて、間はプールになっている。
今回は石があるから、投げ込めば「手前から5mずつ」普通の足場にすることが可能だよ。
手前からだから、真ん中に投擲したりすることは出来ないから注意してね。
足場にするには、プール空間に隣接してメジャーアクションで投げ込むといい。
跳躍はムーブアクション。成功すればプールを飛び越せる。
ただし、跳躍分は移動力を消費するし、行うとマイナーアクションを失うから気を付けて。
ところで、まずは危険感知をしてもらおうか。
[目標値9に成功]
ギルマンが君たちとペドロを狙っているよ。侵入者は排除すると言った顔だね。
早くギルマンを退治しないとまずいことになるだろうけど…。
[目標値9に失敗]
君たちは迫りかかる危険に全く気付かなかったよ。さあ、第1ラウンドを始めよう。
【戦闘ルール】
それじゃあ、この戦闘のルールを説明するよ。
君たち全員の行動が終わったら、最後に全員でサイコロを2個ずつ振ってもらう。
もちろん、その出目によって、ペドロが動くよ。
1,2,3が出ると、君たちから遠ざかる方向に、数字の2倍の分だけ、
4,5,6が出ると、君たちに近づく方向に、2~6m動くよ。4なら2m、6なら6mね。
※オンラインセッションの場合、出目の合計-(7×PC人数)の結果×2m、PC側に近づく。
マイナスなら遠ざかる、とした方がわかりやすいと思われる。どちらの処理をしても構わない。
なお、ペドロの移動は全てのダイスを見て、その合計分だけ動く。
全てのサイコロを順番に処理するわけではないので注意すること。
ペドロは攻撃しない。いつも離脱して、数字の分移動するだけだ。
遊泳状態などのペナルティも受けるよ。遊泳状態の時は移動力が半分だからね。
ちなみに移動中に敵のいるエンゲージに入ったらそこでペドロは移動を終えるから注意だ。
先に説明しておくけど、ペドロを捕まえている間は、いかなるリアクションも、
いかなるスキルも行えない。出来るのは手を離すことだけだ。
同様のことはペドロにも言えるよ。
手を離すことを宣言するなら、その瞬間からリアクションが可能になる。
それと、ペドロを捕まえるのはメジャーアクションだ。
掴んでいる間はペドロの移動に抵抗することができる。
移動の際に筋力判定で掴んでいる人が1人でも目標値15の判定に成功すれば、
ペドロの移動を止められるよ。失敗すれば捕まえている人全員が、引きずられて移動してしまう。
それと、ダイス以外の方法でペドロを移動させることはできないよ。
ペドロに移動する効果を与える場合、皆でサイコロを振って移動させてね。
それからペドロのHPは45、物理防御は4、魔法防御は2だ。以上。
と言うことで戦闘開始。もう一度確認するがペドロはPC全員が行動を終了した後、
PC全員が1dを振って上述の記載に当てはめて移動する。
1ラウンド目のうちに、このペドロの移動方法について確認しておくこと。
2ラウンド目に突入するか、ペドロに誰かが接触して帰らせようとすると、
そのタイミングでギルマンが戦場に参加する。
ギルマンに気付いていない場合、その攻撃は不意打ちとなる。
不意打ちとなる場合、このギルマンの攻撃は可能な限り全力移動して
ペドロと接触しているPCを狙うこと。
ペドロと手を触れているPCがいる場合、こう言ってからそのPCに全員で攻撃すること。
ギルマンはペドロのスタート位置から両側15mの位置に2グループずつ、
合計4グループ登場する。PC達が移動していなければ、このようになる。
[PC全員]-10mのプール空間-[ギルマン(1-321)×2]-10mのプールry-5m-[ペドロ]-5m-[ここからプール空間]-10m-[ギルマン×2]
不意打ちがあれば、ここでギルマンを行動させる。
もちろんギルマンは全力移動→攻撃、ギルマンアーチャーは弓で攻撃である。
これから、敵は以下の行動指針に従って行動する。
- 敵は射程内の、出来る限り近いキャラクターをランダムに狙う
- ペドロの動きを止めようとしているキャラクターがいる場合優先的に狙う
- 基本的に離脱はしない。
- PC達の勝利条件は敵が全滅するかギルマンの親玉を倒すこと。
- ペドロが気絶していて、なおかつ攻撃対象になったらとどめをさす
- 気絶したPCは無視して対象を選ぶ
- 全員射程外の場合、ギルマンは全力移動して15m、それ以外は10mずつ近づく。
また、以下の条件がそろった際、増援が発生する。増援はセットアップタイミングに処理する。
増援の発生場所は全て2ラウンド目にギルマン達が登場した場所である。
ボスのギルマンチーフは、味方にエンチャントウェポンが既にかかっていない場合、
防御力を「9」まで落とすこと。
- 3ラウンド目(ギルマン達の登場の次のラウンド)にギルマンアーチャーが1匹ずつ投入される。
- それぞれの方向のギルマン2匹が両方倒された時、ギルマンメイジが1体投入される。合計2体。
- ギルマンメイジが1匹でも倒された時、そのギルマンメイジが登場した側からギルマンチーフが1体投入される。
ギルマンチーフを倒した場合、ギルマン達は撤退する。それでシナリオは終了である。
【エピローグ】
以上の内容を読み上げてシナリオを終了とする。
経験点はエネミー経験点21点、シナリオ経験点5点である。
この経験点はペドロの生死にかかわらず、手にすることができる。
また、報酬はペドロが生きていた場合のみ、一人300G支払われる。
【ペドロが死んだ場合】
残念ながら、ペドロの死により、君たちは依頼を受けることができなくなってしまった。
悔しいが、また別の依頼を探すしかない…。
【ペドロが生きていた場合】
君たちは辛くもペドロを救出することに成功した。
ペドロはようやく前後不覚の状態から立ち直りつつあったが、さっきまでのことは覚えていないようだ。
君たちは事情を話すと、ペドロは神妙な面持ちで謝ってきた。
いわく、依頼の報酬はサービスするらしい。
その後、ペドロの護衛はつつがなく終了した。
君たちは彼から命を救ってくれたことに感謝し、報酬として一人300Gを用意してくれた。