今日からARA2のシナリオを20個くらい作ることにしました。
そのうちの最初のシナリオと言うことで、まずはスタンダードなゴブリン退治を実演したいと思います。
最初っからスタンダードじゃない内容が入り込んでいると言う突っ込みは勘弁してください。
【タイトル】 ゴブリン退治
【対象人数】初期作成の5人を想定しているが、実際は4人向けのバランスである。
なれたプレイヤー相手にやるならば、雑魚の数を1ずつ増やしても良いだろう。
注意として、このシナリオのボス(リーダーなのですぐに分かる)のHPは2倍にすること。
4人までなら2倍で大丈夫である。3人なら雑魚のアーチャーを1匹削り、ボスのHPを1.5倍にすること。
【課題】 制圧のみ
とても基本的なシナリオにするため、目的は1つに絞る。
【シーン0】導入:概要
基本的に、導入については以下のようになる。
舞台について決めていないならば、以下の概要さえ読みあげれば充分だ。
舞台を決めているのであれば、その舞台に応じたNPCに話させること。
↓導入説明開始↓
あなたたちは、いつものように神殿に依頼を探しに行くと依頼が舞い込んできていた。
この近くにあるラーム村でゴブリンが悪さをしているから退治して欲しいという内容だ。
要するにゴブリン退治らしい。報酬は一人100Gだ。
神殿で依頼を取り扱っている神官によると、こう言う敵がわかっている上、
比較的簡単でやりやすい依頼は競争率が高いため、
今を逃すとおそらくこの依頼はなくなっているだろうと言うことだ。
今受ければ、この依頼を確保できる。でなければ、この依頼は別の冒険者が受けるだろう。
神官はそう言った。お金が欲しいあなたに、拒否権などあるはずもなかった。
今回はその洞窟の目の前から物語を始めることにするが、
その前に買い物の必要があるなら先に申告して欲しい。
↑導入説明終了↑
[導入部の詳しい説明]
ここにグランフェルデンの場合の導入を書くつもりだったがその前に作者が力尽きたので後で書く。多分。
【シーン1】移動シーン
まずは、こう言うこと。
「それでは、これから目的の村まで行ってゴブリンの居場所を聞き出してから、
その後ゴブリンのいるダンジョンに向かうことにしよう。
その間に、変わったことがないか判定するから、それぞれ感知判定を行って欲しい。
ここで、もし判定についてよく分からない場合は説明する予定だが、その必要があるだろうか?」
まず、判定について知らない人を聞きだし、いたら以下の説明を行う。
「判定とは、キャラクターがその行動がうまくいったかを調べるためのものだ。
なぜこのような物があるのかと言うと、何でも言った者勝ちにならないようにするためである。
たとえば、ゲームでボスとの戦闘が「ボスを倒した」の一言で済んでしまったら、
それ以上につまらないことはない。今ならクソゲーと叩かれ、違う意味で伝説になるだろう。
この判定は、そうならないようにするためにある。
ちなみにコンピューターゲームでも、しっかりとこのような判定を行っている。
しかし、それについては覚える必要は特にない。
覚えるのは判定に成功すれば行動はうまくいき、そうでなければ行動は失敗する。
それだけで充分だ。では、実際に判定をやってみよう。」
「判定は、能力値のうち、主に私の選んだ1種類の能力値の値と、
サイコロ2個を振った出目の合計をGMの決めた目標値と比較して行う。
今回なら、高ければ敵などが来てもすぐに分かる。
もし低いと、こちらが気付く前に、敵が攻撃してくる状況に陥るだろう。」
【オフラインセッションなら】
「では、さっそくサイコロを振って、皆さんの感知の能力値と、
サイコロ2個を足した結果を教えてくれ。」
【オンラインセッションなら】
「では、さっそく 感知が4なら 2d6+4 のように、2d6+感知の値と言うように発言してみよう。
2d6は、6面体のサイコロを2個振る と言う意味だ。こうすると、サイコロを振ってくれる。」
※ここで「2d6+2」などのようにサイコロを振って 「・・・このように。」
GMは、この動作を一人最低でも1回ずつ行うようにして、
必ずプレイヤーに判定について理解させること。
合計で、PC人数回くらいやればよい。
このシナリオをオフラインセッションで行う場合や、オンラインでも2日を計画しているなど、
時間に余裕がある場合は、このロール中に達成値が5~6程度の物が出るはずなので
(出なければ最後か、その前に出す) その時に、以下のことを宣言する。
君たちはゴブリンの一団が接近していることに気づくのが遅れてしまった。
幸いにして不意打ちはなかったようだが、もはや戦闘は回避できない。さあ、戦闘だ。
そう言った後、ゴブリンのコマを3つ、それと2つの犬のような動物のコマを用意して、
PCたちのコマを一つに集めること。そしてこう説明しよう。
「目の前にいるのはおそらくゴブリンと思われる何者かが3グループと、
犬っぽい動物と思われる何かが2グループだ。
これらはモブと言って、数が多い敵の群れを示している。
でも、そういうことについて覚える必要はない。
トルネードブラストと言う技があれば一気に倒せると覚えれば充分だ。
では、これから戦闘を始めよう!」
【隊列】 [PC全員] - 5m- [敵全員]
つまり、PCも敵も全員同じエンゲージで、PCと敵は5m離れている。
ゲームマスターは戦闘のルールの説明をすること。
ルールブックの220ページを開き、その内容を朗読するだけでもよい。
【敵データ】ウルフ(2-207) 2体+ゴブリン(1-319) 3体
【勝利条件】敵の全滅
ゴブリン、ウルフはあなたがプレイヤーが戦闘を理解したと思った瞬間から逃げるようにする。
そうすることで戦闘時間を短縮し、早くダンジョンに入ることができるようになる。
それ以外は、敵は近づいて通常攻撃以外のことはやらない。
【シーン2】ダンジョン
上述のイベントが終わり次第、ダンジョンに突入する。
入口にはゴブリン1匹が見張りをしている。GMは以下の通りに説明すること。
「目的とするゴブリンの住処についた。どうやら廃墟に近い遺跡をアジトにしているようだ。
さて、その遺跡の入り口でゴブリン1匹が見張りをしている。
君たちは正面から攻撃すれば宣言するだけで倒せるが、そうすれば気付かれてしまうだろう。
射程内まで近づいて攻撃スキルや通常攻撃を使うなら、気付かれずに撃破出来る。
ただし、射程内に近づきたいなら感知同士で対決を行うことにするよ。
代表者一人が、何mまで近づくか宣言してね。もちろん、遠ければ遠いほどそっちに有利だ。
この状態で何かスキルを使うなら使ってもいいよ。けれど、
魔法や錬金術、呪歌を使って、それでゴブリンを倒せなかった場合は
気付かれるだろう。気づかれたらおそらくゴブリンは臨戦態勢になり
撤退も出来なくなるから、ひどいことになることが予想される。
もしも何か危なそうな気がしたら、フェイトと言うものがあるからそれを使うんだ。
フェイトを使えばサイコロを増やしたり、振りなおしたり出来る。
詳しいことは説明が必要なら、言ってくれれば説明する。
なお、相手の力量がわかれば、こちらがどれくらいうまくやれば出し抜けるかわかるだろう。
そう言うことをしたいときは、エネミー識別を使うんだ。
エネミー識別がうまくいけば、使うリソースを大幅に節約できるかも知れない。」
ここでプレイヤーがフェイトについて説明を求める場合、それについて答えること。
ルールブック1の264ページに詳細が乗っている。
なぜ撤退できなくなるかについて聞かれたら、以下のように説明すること。
何故かって?
そりゃあまあ、こんな冒険者が来るのが分かってたら、ゴブリンは逃げる。
で、別の場所でまた悪事を始めるんだ。要するに、最初からやり直しになるわけだ。
プレイヤーは対応策を以下のように取るだろうから、処理をさせる。
どの位離れているか聞いてきた場合は、「105m」と答えておくこと。
モンスター識別の目標値は10である。
これに成功すれば全てにおいて、判定の目標値は開示する。
そうでなければ、判定の目標値は一切開示されない。
この目標値の開示の有無、モンスター識別の目標値については話しておくこと。
PCの出来る行動は、以下の通りである。
- 何らかの要素で、プレイヤーが相手を近づけようとする(草むらをゆらすなど)
- PC側1人の「好きな能力」での判定、目標値12を行わせること。
勝てばゴブリンは近づいてきて、PC側は安全にとどめを刺せる。
- PC側1人の「好きな能力」での判定、目標値12を行わせること。
- 近づこうとする
- PC側の感知vsゴブリン側、目標値10で対決を行わせること。
修正は、至近に近付くならさらに+3して13になる。
5m離れるごとに修正は-1する。(20mならあわせて、9)識別に成功している時は、判定をする際にフェイトの使用を提案すること。
フェイトを使用すれば、判定ダイスに+1dできる。
それさえあれば確実に成功できるはずだ。
- PC側の感知vsゴブリン側、目標値10で対決を行わせること。
- 隠密するスキルなどを使用する
- 判定無しで自動的に倒せるようにすること。
- 直接攻撃する
- 当然ゴブリンは気付いて大声を上げる。
遺跡の中から慌しい音が聞こえている。用心したほうがいいだろう。
一方で、見張りのゴブリンは判定なしで倒せる。
- 当然ゴブリンは気付いて大声を上げる。
- 判定に失敗したなどで、気づかれた
- 残念ながらゴブリンは気付いて大声を上げる。
遺跡の中からあわただしい音が聞こえる。用心しなければならないだろう。
- 残念ながらゴブリンは気付いて大声を上げる。
とりあえずばれるかばれないか決まったら、シーンは終了だ。
ばれたかばれないかでミッションがかなり異なるので気をつけること。
ばれたらシーン2-1、ばれなかったら2-2に進む。
【シーン2-1】ダンジョン内部
気付かれている場合は、以下のように話す。
遺跡に入ると、直線の比較的長い通路が続いている。
だが、奥に進もうとすると何か非常にまずい予感がする。
何か下の床が抜けそうな・・・いや、これは・・・
こう言ったところで、あなたはプレイヤー全員に危険感知判定を要求する。
トラップの落とし穴(1-340)である。
危険感知の目標はルールブックにある通りで、誰か一人でも成功すれば
落とし穴にははまらない。はまったら全員にルールブックどおりにダメージを適用すること。
落ちたら再度上るために、難易度12の登攀判定が必要である。
これは誰か一人でも成功すれば、ロープなどを使って自動的に他の人を引き上げられる。
落ちなくても跳躍が必要である。この難易度は10である。
これは全員で成功しなければならず、失敗したら落ちたときと同じように処理する。
つまり、ダメージを受けてしまう。
落ちたら、以下のように伝えること。
残念ながら落ちてしまった。少なからぬダメージを受け、そして落ちたがために
上に上らなければならなくなってしまった。何とか上る必要があるが、
誰か一人上ってしまえば、残りを引き上げることでサポートは出来るだろう。
落ちなかったら、以下の通り伝えること。
落とし穴は床全体に適用されていることがわかった。
仕方ないので落とし穴を起動した。どうやら5mとちょっとの幅がある。
これは飛び越えなくてはならない。しかも、全員が・・・。
先に何とか一人飛び移ることが出来れば、落ちても救出は可能だろうが、
全員落ちてしまうと心もとない。まずは、得意そうな人が先に飛ぶべきだろう。
このトラップが終わったら、以下のように伝えること。
もしかすると、これ以降もトラップがあるかもしれない。
誰か、トラップ探知ができる人がいれば、その人に前方の調査を任せるといいだろう。
また、いつ敵が襲ってくるか分からない。ダメージが大きければ
回復しておいたほうがいいかもしれない。
この時点で回復やトラップ探知をやらせること。
トラップ探知に成功すればこのエリアのさらに奥にエクスプロージョン(1-341)があることが分かる。
目標値は、エクスプロージョンの探知値である。
解除に失敗するか気づかずに移動すると発動し、PC全員が対象になってしまう。
トラップの解除は器用判定で、解除値を目標とする。
これをクリアしたら、スキルで回復させた後、以下のことを話すこと。
この通路を先に進むと扉がある。扉は開け放たれている。
扉の奥には最初は大きめの部屋になっていて、右と左、中央に扉がある。
だが、部屋の中央で、ゴブリン達が陣形を組んで待ち構えている。
真ん中のリーダーのようなゴブリンが「行け!目の前の冒険者を切り刻むのだ!」と
大声を張り上げている。おそらく、ここにいるのが全軍だろう。…さあ、戦闘開始だ。
【配置】 [PC全員]-5m-[ゴブリンリーダー(2-238)×1、ゴブリンパスファインダー(2-210)×2]-20m-[ゴブリンアーチャー(2-226)×2]
注意として、迂回されないようにすること。
PCが迂回をしようとしたら、
「残念ながらゴブリンパスファインダーが一面にいる。迂回はできないだろう」 と言うこと。
この迂回できないという状況こそが、この戦闘のペナルティである。
【戦術】
セットアップで、リーダーは自分のエンゲージに司令塔を使う。
なお、自分のエンゲージのゴブリンの数がアーチャーの数以下になった場合は
アーチャーのいるエンゲージに司令塔を使うようになる。
リーダーとパスファインダーは目の前の敵を攻撃する。
誰を攻撃するかは、サイコロを振ってランダムで決めること。
ゴブリンアーチャーは、後ろの安全な位置から弓矢でPCを攻撃する。
これも誰を攻撃するかは、射程内の、できれば後衛からサイコロでランダムに決めること。
たとえマジックブラスト付の魔法やアローシャワーが振ってくるとしても、
指揮官の効果を受けるために、エンゲージを別々にしてはいけない。
これでは緊張感がないと思ったら、ゴブリンリーダーが指示を出したといって、
全員で一人に集中攻撃を行ってもよい。
基本的に慣れているPL相手の場合、毎回集中攻撃を行ってかまわない。
なお、この敵はリーダーを倒しても逃げ出さない。
【シーン2-2:ダンジョン内部(ミドル)】
気付かれていない場合は、以下のように話す。
遺跡は中も崩れた部分が見受けられる廃墟となっている。
直線の比較的長い通路が続いているが、一部崩落している。
通路が続いていて、罠などがあるような気がするがどれも起動しなかった。
おそらく、スイッチか何かで起動するのだろう。見張りを気づかれずに倒せたのが効いている。
奥には扉があり、開け放たれている。どうやら大きな部屋のようだ。
2Fへの崩れていて通れない階段と、右と左、中央にまるで取ってつけたような木製の扉がある。
幸いにして、崩落のおかげで外から光が入っている。
この遺跡の中にいる限り、明かりに困ることはないだろう。
心なしか中央の扉が大きい気がするので、おそらくボスがいるとしたらここだろう。
先に左右の扉に行ってみてもいいだろう。
扉に聞き耳を立ててみたりすれば、奥に敵がいるのか分かりやすいはずだ。
さて、どうする?
ここでプレイヤーの反応を得る。
部屋の罠の探索をするといった場合は、とりあえずトラップ探索判定をさせて、こう言う事。
部屋には特にトラップは何もなかった。もし罠があるとしたら、扉にあるかもしれない。
足跡を調べたいと言ったら、こう返すこと。
足跡は主に中央と右の部屋に向かうようについている。
おそらく、敵は中央と右の部屋にいるのだろう。
左の扉に対して、何かしたいといった場合、判定ごとに斜体の台詞を言う事。
トラップ探知: 鍵がかかっている。解除することで奥にいけるだろう。
聞き耳:特に何も聞こえない。この奥には、誰もいないのだろう。
この鍵は鍵Bであるため、解除は不可能である。
合鍵はボスが持っている。なのでボスを倒せば自動的に開くとしてもよい。
逆に言えば、それまで絶対に解除できないことを伝えること。
右の扉に対して、何かしたいといった場合、判定ごとに斜体の台詞を言う事。
左の扉と違い、聞き耳判定は結果にしたがって帰ってくる結果が違うので注意すること。
トラップ探知: 鍵や罠の類は一切見つからなかった。
聞き耳(感知判定:達成値9以上):声が聞こえる。おそらく奥には敵がいるだろう。
聞き耳(感知判定:達成値8以下):特に何も聞こえない。この奥には、誰もいないのだろう。
中央の扉に対して、何かしたいといった場合、判定ごとに斜体の台詞を言う事。
トラップ探知: 鍵や罠の類は一切見つからなかった。
聞き耳:声が聞こえる。おそらく奥には敵がいるだろう。
プレイヤーはどちらにせよ、右か中央の部屋に行くしかないので、
右か中央かどちらかを指定することになる。
【シーン3:ミドルフェイズ 右の扉】
先に右の扉を選んだ場合、以下の通り言って戦闘を開始する。
扉を開けるとゴブリンたちがグループになって休んでいる。
寝ているものもいれば、くつろいでいる者もいる。
その中には弓使いもいる。彼らは一塊になっている。範囲攻撃のチャンスだ。
そして、ゴブリンたちはあなたたちに気づいて声を上げた。戦闘開始だ。
だが、一塊になっている、しかもリーダーのいないゴブリンなど、所詮烏合の衆に過ぎない。
冒険者の力を思い知らせてやれ!
【配置】 [PC全員]-5m-[ゴブリンパスファインダー(2-210)×2、ゴブリンアーチャー(2-226)×2]
【戦術】 射程内のキャラクター全員からランダムで、サイコロを振って適当に攻撃する以外の
作戦は取れない。離脱もしない。残念ながら、彼らにはリーダーがいないので単なる雑魚なのだ。
【イベント】
以下の通り発言すること。PCが苦戦している場合1ラウンド遅らせること。
PCが圧倒的な活躍で1ラウンド目に全滅されそうなら、その時点で
2ラウンド目開始時のメッセージを流し、2ラウンド目に3ラウンド目用のメッセージを出すこと。
【2ラウンド目開始時】
何か、後ろが騒がしくなったような気がした。
おそらく、ボスが動き出したのだろうか?
動き出したとしたら、次のラウンドで戦闘に参加してくるだろう。
【3ラウンド目開始時】
後ろで扉が開く音がした。振り向くと、ゴブリンの長と思われるゴブリンが立っている。
(ゴブリンが残っている場合) 残っているゴブリンの士気が上がったようだ。あいつがリーダーだろう。
(ゴブリンが残っていない場合) だが、もうとき既に遅い。ただ彼には速やかなる死しか待っていない。
この瞬間から、クライマックスフェイズを宣言する。
新たな敵はゴブリンリーダー(2-238)×1である。
このタイミングから、戦術が変化する。以下の通りにすること。
【戦術】ゴブリンアーチャーは離脱を行い、近くの敵に攻撃する。エンゲージは別々でよい。
リーダーはとにかく数の多いエンゲージに司令塔を使う。
パスファインダーはあなたが一番危害を加えられそうだと思ったPCに好きに攻撃してよい。
そのために、離脱を使ってもかまわない。後衛を狙おう。
全滅したらシナリオクリアである。
【シーン4:クライマックスフェイズ 中央の扉】
以下のように話すこと。
扉を開けると、強そうなゴブリンがおそらくお手製のと思われる粗末な椅子に座っている。
奴は我々に気づくと、武器を手に取った。戦うつもりのようだ。
ここにいるのは強そうなゴブリン1匹だけだ。どこかに増援がいるに違いない。
とにかく全力ですばやく倒すことができれば、増援が来る前に迎撃の準備を整えられるに違いない。
【配置】[PC全員]-5m-[ゴブリンリーダー×1]
【戦術】残念ながら目の前の対象に通常攻撃する以外の戦術は取れない。
2ラウンド目、3ラウンド目の開始時に、以下の斜体の通り発言すること。
3ラウンド目の開始時のメッセージは、ボスがそれまでに倒れているか
そうでないかで分岐するので注意すること。
【2ラウンド目のメッセージ】
何か、後ろが騒がしくなったような気がした。
おそらく、横の部屋に取り巻きがいたのだろう。
次のラウンドで戦闘に参加してくるだろう。それまでに倒せるだろうか?
【3ラウンド目開始時:ボスが残っている場合】
後ろで扉が開く音がした。振り向くと、ゴブリンの集団がいる。
彼らはリーダーを助ける気だ。後ろからあなたたちを倒しに来るだろう。
この場合はPCの後衛より10m後ろに、
[ゴブリンアーチャー(2-226)×2]-5m-[ゴブリンパスファインダー(2-210)×2]-10m-PCの一番後ろ
と言う配置で登場する。
【戦術】リーダーはとにかくどちらか数が多いほうに指揮官を使う。
ゴブリンアーチャーとパスファインダーは目の前の、おそらく術者の敵を攻撃する。
【3ラウンド目開始時:ボスが残っていない場合】
後ろで扉が開く音がした。振り向くと、ゴブリンの集団がいる。
だが、彼らはリーダーが倒れているのを見て目を丸くする。
そして我先にと逃げ出すが、追撃を行うか?
追撃しないならそのまま敵は逃げる。
行うなら以下の配置で戦闘を開始する。
[ゴブリンアーチャー(2-226)×2]-5m-[ゴブリンパスファインダー(2-210)×2]-10m-[PC全員]
【戦術】敵は全力移動で一目散に逃げる。アーチャーは可能なら射撃を行う。
PCが追撃を諦めるか全滅するまで何度でも逃げること。
【シーン5:エンディング】
以下の台詞を伝える。
ゴブリンのリーダーが、鍵を持っていたのを見つける。
おそらく、どこかの部屋の鍵だろう。
既に依頼は完了したが、周りの部屋を調べてみてもいいだろう。
もしかしたら、ゴブリンたちが盗んだものがあるかもしれない。
全ての部屋は、この時点から探索可能になる。
【中央の部屋】 畑の作物のカスくらいしか残っていない。探索しても有用なものは見つからない。
【右の部屋】 ゴブリンたちの休む部屋だが、特に有用なものはなかった。
【左の部屋】鍵がかかっているが、リーダーの持っていた鍵で開いた。
部屋の中には、雑多なものが散らばっているが、有用なものがあるかもしれない。
ここで探索を行うと、「最大達成値×PC人数×10G」を得る。
この判定でクリティカルだった場合、達成値が25以下なら達成値を25とする。
この部屋は行き止まりであり、他に何もないことをGMは伝えること。
これでミッションは終了である。最後は神殿に帰って一息ついたというエンディングでもよい。
導入が用意されていた場合、導入と同じ場所で終わらせること。
【アフタープレイ】
クリア経験点は5点です。ここまできたら、5点の経験点とエネミーの経験点を渡してください。
また、よいRPをしたなどで経験点が入るはずなので、それらも計算してください。
エネミーとトラップは合計で21(チュートリアル含めれば28)なので、それを分配してください。